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2008年07月12日

ガラス工芸技法におけるバーナーワークの製作方法その4 〜 除冷炉

第4回は除冷炉について

ガラス工芸では加熱して形を変える技法全般をホットグラス、加熱せず、削ったり切ったりして形を作る技法全般をコールドグラスと言うとか言わないとか(実は自信なし)。
とりわけガラスを融かして加工する場合、加熱したり冷やしたりする際に、冷めたところと厚いところでガラスの体積が変わり、歪みか発生し、ひびが入ったりしてしまいます。
特に鉛ガラスを使うトンボ玉作成ではバーナーのそばでゆっくりと温めておき、加工が終わったあとはすぐに除冷用の藁灰やバーミキュライトに入れてゆっくりと冷まします。
それに比べてパイレックスなどのホウケイ酸ガラスは膨張率が低いので、ある程度の急熱・急冷に耐えることができたりします。とはいえやはり歪みは発生してしまうので、歪みを除くためにも除冷が必要です。

IMGP8582.jpg


バーミキュライトは除冷材として手に入れやすく一般的ですが、隙間も結構できてしまうので、完全な除冷とまではいかないような・・・
でも藁灰を手に入れるよりははるかに簡単なので、自分で細かく砕いたりできるのであれば使い勝手はよいかと思います。
(藁灰はちょっとした量を用意するために、相当量の藁が必要になります・・・)

IMGP8581.jpg


私が使っている除冷炉は交流100Vで使える(一般家庭のコンセントでOK)もので、炉の中の広さが30cm以上の物でも入れられる、わりと使い勝手のよいものです。温度設定とタイマーもプログラムでき、箱全体や扉も通電中はファンで熱くならないようになっています。
ただし電熱線は古いタイプのもので、多少温度を上げるのに時間がかかることと、寿命が比較的短くなるようです(だめになったことはないですが)。

パイレックスは一度冷めたものでも再加熱ができますが、同様に再除冷をかけなおすことができます。
これが特に膨張率の低いガラスの優れた点で、長い時間(数週間)かけて大きな作品を作ることができるわけです。
パーツを作って除冷、ベースを作って除冷、合体させて除冷、というように何度も製作工程で除冷をかけています。
posted by HYDRA at 00:58| Comment(0) | TrackBack(0) | バーナーワーク技術解説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年07月07日

ガラス工芸技法におけるバーナーワークの製作方法その3 〜 酸素と可燃ガスについて

第3回は酸素と可燃ガスについて

バーナーワークでは火を扱うために可燃ガスを燃料としますが、可燃ガスとして使用するのは一般的にプロパン(ブタン)ガス、都市ガスなどです。カートリッジのLPGを使うものもありますが、この場合はカラーの鉛ガラスを使う為に使われることがほとんどだと思います。
家の中で作業をする場合、家に引かれたガスをホースなどで引くことも可能です。
学生時代は1DKのアパートで、キッチンからホースを伸ばして玄関で作成していたこともあります。
都市ガスは配管で家に引かれているものなので、持ち運びなどができるものではありませんが、プロパンガスなどはボンベを使用するので、持ち運び可能なサイズのボンベであれば部屋を移動したり、外出先で作業を行うことも可能です。
私の場合は出張実演などもするのでプロパンガスを使用しています。また、ガスに合わせてバーナーもプロパンガス用のものを使っています。

IMGP8575.jpg
12Kg(だったかな?)ボンベ
 
IMGP8574.jpg
たしか3Kgボンベ(汗


プロパンガスのボンベとバーナーを接続するにはホースだけでなく、圧力調整の為の調整器をつける必要があります。ないと繋げませんし。


酸素バーナー・ブルーバーナーと呼ばれる酸素を使うバーナーは高温の炎を扱うことができ、炎の調整も細かくできます。
また、酸素ではなくコンプレッサーなどで圧縮空気を使うエアーバーナーなどもあります。こちらは酸素バーナーなどよりは低い温度の炎となります。
それぞれが使うガラス素材の性質に合わせて使い分けることになります。
私は酸素バーナーを使いますので、プロパンガス以外に酸素が必要です。
酸素は取り扱い会社からボンベに入れて買うか、酸素ジェネレーターという機械を買うかです。
酸素ジェネレータは一度買えば空気中の酸素を取り出して送ってくれるので初期コストだけですむのですが、あまり高い圧力は出せないようです。
私の場合はボンベで酸素を買っていますが、そのボンベ自体はレンタルか買い取りになります。
大きなボンベは通常保証金を渡してレンタルとなりますが、小さいボンベは比較的扱いが少ないので買い取りになることも多いようです。

IMGP8576.jpg


写真奥にあるのが7立方メートル分の高圧酸素が入るボンベで、手前が1.5立方メートル分の酸素が入るボンベです。かなりの重さなので動かすのは大変です・・・

IMGP8577.jpg

高圧酸素用レギュレーター

満タンのボンベの圧力は150kg/cm^2近くありますのでそのままではどうすることもできません・・・
そのためにこのレギュレーターで減圧して使うことになります。1気圧ぐらいまでおとして使っています。


酸素の料金ですが、結構業者によってまちまちです。
使えば使うほど安くなるらしい?のですが、参考までに私の場合
・7KLの充填 ¥5000(税別)
・1.5KLの充填 ¥2500円(税別)
となっています。
また、1.5KLボンベを買取していますが、1本当たり新品で¥15000ぐらいだったかと思います。
交換を考えて2本購入しています。
7KLボンベは全てレンタルです。
レギュレーターは¥10000くらいだったかと。

プロパン用のボンベはボンベ自体を売ってもくれますし、中身だけを充填もしてくれます。
プロパンガスは酸素と比べて、もともと液体なので大分持ちます。
私の場合は年1回の充填ぐらいです。

但し、個人持ちのボンベ類は耐用保証年数?があり、数年に一度耐用試験を行う必要があり、こちらの試験で1本あたり4000円くらいかかります。
posted by HYDRA at 12:59| Comment(0) | TrackBack(0) | バーナーワーク技術解説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年07月05日

ガラス工芸技術におけるバーナーワークの製作方法その2 〜 ピンセットについて

第2回はピンセットについて

バーナーワークではガラス棒やガラス管等を融かして加工するわけですが、当然ながら超高温の為、素手でいじるわけにはいきません。出来上がったばかりの作品を扱うにも、ちゃんと冷めるまでは触れないわけです。
そこで、融けたガラスの固定や加工を行うためにピンセットを使います。

ピンセットには結構種類があり、大きさや形で使い分けをするようです。
そもそもガラス細工専用というようなものは非常に稀で、一般用途別のピンセットを探して使うことが多いと思います。

大きさに関してはどれくらいの大きさのものを扱うのか、という条件で選びます。
とんぼ玉を作る方は20cmくらいあるような大きなピンセットを扱ったりしますが、これはピンセットの開く幅と作るとんぼ玉の大きさを考えてのことかと思います。
私の場合は基本的にあまり太いものは作成せず、また、形も丸くないものが多いので、つかめる部分があります。ですのでピンセットの大きさも普通サイズ?のもので十分間に合います。

形に関してはどちらかというと個人の使いやすさによるかともいます。
まっすぐなピンセットや先曲がり型、先の細い精密用や引っ掛かりの少ない医療用(ガーゼや脱脂綿用)があり、内側に滑り止めの溝があるタイプとないタイプがあります。
私の場合、精密用はその名のとおり精密作業(尖らせる場合など)に使います。先が幅広のものはつぶしたりして広げる為に使っています。
一番右にある変な?ピンセットは逆作用ピンセットといい、握ったときだけ広がるものです。長時間ある程度の重さのものを掴んでいなければならないときはこれが重宝します。2つぐらい使ってガラスを固定し、先側をそっと持っていれば握力が不要になります。

IMGP8578.jpg

これらのピンセットの値段はまちまちで、100円ショップで売っているものもあれば、ホームセンターなどで4,5百円ぐらいのものもあります。逆作用は多少高めですが。
価格の違いは何か、というと、100円ショップのものは多少小さかったり、曲がりやすかったりします。特に高いものは精度がよく、挟んだときに先端がずれ無くぴったりくっつきます。

あとはばね部分がプレスであったり、曲げであったりしますが曲げのほうが自分で広げて幅を調節できます。
あまりやりすぎると精度が下がってくるのでご注意を。

そのほかに使っている道具にこんなものがあります。

IMGP8579.jpg

やっとこ?ペンチ?

これは鉄でできた道具で、融かしたガラスをつぶして広げるのに使っています。
特に花びらやうろこなどを大量生産するときに使っているのですが、だんだん熱くなってきます。
ピンセットと違い、力をかけやすいので作業効率が高まります。
広がりすぎたガラスを押し戻すときにも使っています。

作る人により、潰すだけで葉っぱ(葉脈の模様つき)ができるような道具も使うことがありますが、私の場合はほぼこれだけです。
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2008年06月30日

ガラス工芸技術におけるバーナーワークの製作方法その1 〜 バーナーについて

ここでは実際に作品を作る過程を説明しながら技術的な解説をしようと思っています。
初めての人に教えている「ネズミ」の作り方からはじめ、「イルカ」や「ユニコーン」、できれば「恐竜の骨格」の作り方まで解説したいと思っています。

使っているのは材料となるパイレックスのガラス棒(ロッド)、それを融かすための酸素バーナー(ブルーバーナー)、燃料となるプロパンガス(正確にはブタンだったかも)と酸素が必要です。
他に使う道具は人によって結構変わるみたいですが、私の場合は普通のピンセット(ぎざぎざのある医療用タイプ)と平たくつぶすための”やっとこ”(だったはず)をメインに使い、反作用ピンセット(握ると開くやつ)や精密作業用ピンセット(先が細くなっているやつ)を使い分けています。ピンセットは両手分と、熱くなるので交換用を用意します。あわせると10本ぐらいあるかなあ・・・。
ガラスは激烈に熱くなってるんで、融けたガラスをそのまま置くと床や机が火を出して燃えてしまいます。なので作業をする机には耐火石膏ボードを載せていますし、更にその上でガラスを置くところにはタイルを置いています。

ガラスは業者さんから1.5mのものを買っているので、使う前に切り分けなくてはいけません。(切らなくても使えるけど非常に大変!!)
使っているガラス棒の種類は3ミリ、6ミリ、10ミリの3つです。細くするのはガラスの性質上簡単なのですが、太くするのは融かしながら縮めたりするんで大変です。ガラスを切ったらそのまま置くと邪魔になるのでビーカーに立てかけています。(融かして切っているので同じパイレックス製のビーカーに入れてます。)

第1回はバーナーについて

IMGP8572.jpg

これが普段使用している酸素バーナーです。
”木下式理化学用ブルーバーナー”という製品で、他の作家さんでも使っている人もいますが、本来ガラス細工専用、というわけではありません。
ガラス細工用のバーナーは海外製品が多く、種類もたくさんあるのですが、個人的には初めから使っていることもあり、使い勝手のよさもあるので、生徒さんにもこのバーナーを勧めています。(海外製のバーナーは割高なものも多いので・・・)

IMGP8573.jpg

こちらが大きいサイズのバーナー。
炎の大きさを段階的に変えることができるので、大きくても小さめの炎を使うことができます。ただ、それでも酸素の消費量は小さいバーナーよりも多くなるので、今はめったに使うことがありません。
バーナーを使い分ける理由としては、使う炎の大きさがあります。
通常、ガラス細工などを作るときには作るものの大きさによって、それを溶かすだけの炎の大きさが必要になります。
1cm程度のガラス棒を融かすのであれば1cm程度の炎の幅があれば問題ありませんが、3cmぐらいになってくるとなかなか融けてくれません。
効率よく作業をするためには炎の太さも変える必要があるのです。

ちなみにここのバーナーが特に優れているのは静かなこと。
ほぼ無音です。
ゴーッ!なんて音がするのは結構怖いですし。

ちなみに炎の色はこんな感じ

IMGP8584.jpg


バーナーの炎は調節ができるので、これよりもかなり小さな炎や、倍以上の太さの炎を作れるほか、酸化炎・還元炎なども調節可能です。
火口に近いほど火力が強く、離れると弱くなります。
また、特に重要なのが炎の境界線をうまく使うことです。
切り離しをするときには一番弱い火力で、融かしたい部分だけ炎を当てる必要があります。そこで、通常の作業中は炎の一番強いところで炎の中に入れて作業しますが、切り離すときなどには、境界部分で作業するわけです。

posted by HYDRA at 00:36| Comment(1) | TrackBack(0) | バーナーワーク技術解説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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